第26章 陀羅尼品(だらにほん)その1

(手のひらに置かれている(宝珠)は、あなた自身)
◎「陀羅尼品」(だらにほん).............. 陀羅尼(だらに)ということは、どういう意味であろうか。陀羅尼とはダラニという梵語(ぼんご)に漢字をあてはめたもので、「総持」(そうじ)と訳されている。一般的には、すぐれた霊力をもつ呪文のことを陀羅尼というのである。
薬王菩薩は質問した。「世尊よ、善男子、善女人がよく「法華経」を受持(じゅじ)し、読誦(どくじゅ)し、意味がよくわかり、書写したならば、どのくらいの福徳が得られるのでしょうか」と。この薬王菩薩の問いに対して仏は、諸仏を供養すれば、多くの福が得られたと答えた。さらに仏は、このお経の四句偈(しくげ)を受持し、読誦するだけであっても、その功徳ははなはだ多い、さらにお経の意味を説明したり、教えの通りに修行するならば、その功徳はいっそう大きいと言った。
薬王菩薩は、世尊よ、自分は「法華経」の教えを世の中に弘める者に陀羅尼呪(だらにじゅ)を与えて、その人を守護しようと思います。そして四十三の呪文を述べたのである
アニ、マニ、 ............................................................................................ 。
※ あまりにも、強い呪文のために、ここでは控えさせてもらいます。
この呪文は、自分が考えだした呪文ではなく無数の仏(六十二億恒河沙等)が説くところのものであり、この呪文を唱えて「法華経」を弘める法師を迫害したり、その活動を妨害したりする者は仏を迫害し、仏を妨害するのと、まったく同じなのだという。この呪文によって教えを弘める法師は、どんな困難にあっても退くことなく教えを説き進んでゆけば大ぜいの人が、それによって利益を得ることができるようになる。教えを弘める法師を護ることはただ単に一人の法師を護るというのではなく、その教えを聴く多くの人々の利益も護ることになるのである。だからこそ、この神呪が法師を護る功徳というのは、あまりにも大きいのである。
◎勇施菩薩(ゆうぜぼさつ)の呪文
ザレ、マカザレ ................................................................................... 。
この陀羅尼神呪は無数の諸仏の説かれたものである。無数の諸仏が説かれたものである。この呪文の精神を体得して教えを弘めるならば諸仏もまた喜んで随喜してくださりみな一緒に喜んで力をそえてくれるであろう。教えを弘めている法師を侵害したり妨害する者は、諸仏に迫害を加えるのとまったく同じである。
次回につづく。
法華経の入手の仕方や方法は
↓↓