第9章 授学無学人記品 その4



一歩一歩と
一歩一歩、山登りをするように.....



◎仏道を学ぶには

僧とは、「和合」の意味であって,仏の弟子たちはどんな人であってもすべて和合して生活しなければならない。仏もまた同じ仲間の中にあって和合の中で教えを説こう、と言われたのである。

「増一阿含経」では、僧とはまず,よい行いをする人であり、また戒律を厳守し三昧、智慧、解脱,知見を完成する人でなければならない。

僧は世の中の福徳を生み出す大いなる原因であるから,世間の人はこれを敬い、礼拝しなければならないと説いている。僧は真理を求める和合の集団であるり、仏もまたその中の一員として教えをお説きになられるのだという。

阿難は「持法者」と呼ばれた。

持法者とは教えを護持する人のことである。法を守り伝えていく人のことである。

世尊は、阿難が自分が死んだ後も教えを必ず守護してくれるひとと信頼して「持法者」と言ったのである。

※仏道とは「仏の開かれた道」であると同時に、「仏になる道」である。

※仏道の因縁は菩薩として一切衆生を救うことである。利他行を行うことである。

※菩薩行を立派に果たすことによってついに仏道を完成することになる。


菩薩の行いを一歩一歩学んでゆく道が「仏になる道」に通じるのである。

続きは次回…


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第9章 授学無学人記品 その3



衰える
誰もが老との戦いが始まります!


夢がないと、肉体も精神も早く衰えてしまいます。

三浦雄一郎さんの精神を見習うべきです!



◎肉親を救う

阿難(あなん)と羅睺羅(らごら)は

「世尊よ、私たちにも仏になれるという保証を与えてくれませんでしょうか。私たちはひたすら仏に帰依しております。また、天上界や阿修羅界に住む全ての者から私たちが仏の弟子であることはよく知られております。阿難はいつも仏の侍者として仏の教えをお守りしておりますし、羅睺羅は仏のお子様です。もし、仏になれるという記を授けられれば、私たちの願いも達せられるし、多くの人々の望みも叶えることができると思います。」

このように申しました。

すると、この法会(ほうえ)にいた弟子たち2000人が一斉に座から立ち上がって一心に合掌して仏の姿を仰ぎ見ながら阿難と羅睺羅と同じ願い心の中で一心に念じていた。

仏も即座に

お前たちも来世にいおいて必ず仏になれる

という保証をお許しになった。

阿難と羅睺羅は仏にとって肉親にあたる。この肉親の二人を感化できた釈尊は偉大である。

自分の子供や妻を教化できないものは、人に教えを説く資格がない

自分の近くにある者を教化できなくて遠い他人を救えるわけがないのである

また、阿難、羅睺羅もけっして仏を肉親とは思わず、師として仕え、誰よりも熱心に修行に励んだのであった。

またこの二人が世尊の弟子であることは人々がよく知っていたことである。

二人が授記を自ら仏に名乗り出たことは、この二人の意思と決心を示したものである。

続きは次回…


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第9章 授学無学人記品 その2



十大弟子
画像は参照



◎阿難と羅睺羅(らごら)その2

阿難はの十大弟子のひとりで、多聞第一と呼ばれた。大変気持ちの優しい人であって、どんな困難にも耐え忍んで、ひたすら釈尊に仕えた。

この阿難と共に授記を受けたのが羅睺羅であった。

羅睺羅は釈尊が出家する前、太子であったころヤシュダラ妃との間に生まれた王子であった。

父の釈尊の教えを受けて後には十人の弟子のひとりとなった。

自らは決して目立つようなことはしないで、人に教えを説くときも「一緒に修行しよう」というだけであったので「密行第一」と言われた。

阿難はいとこ、羅睺羅は実子であったが、この二人も菩薩の行を積めば必ず仏になれることを許したのであった。



続きは次回…


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第9章 授学無学人記品 その1



阿難と羅ご羅
逆境を乗り越えて人間釈迦は成長した。



◎阿難と羅ご羅(あなんとらごら)

この「授学無学人記品」は阿難と羅ご羅をはじめとして、多くの弟子たちが授記を授けられた因縁を説いている。

この品の題名である「授学無学人記品」の学無学とは、学人と無学人ということである。学人というのはこれから学ばばければばらない人、無学人とは学ぶべきことがない人、つまり、卒業した人のことである。

無学とは学ぶべきものなしという最高の位である。

この品ではこれらの人が授記を受けることを説いている。

この品で一番先に授記を受けるのは阿難羅ご羅である。

阿難は釈尊のいとこであり、提婆達多の弟である。兄の提婆達多は生涯釈尊と対立して仏の敵となり、多くの罪を作ったのに対して、弟の阿難は25年の長い間、仏の弟子となり、侍者として仏に仕えたのであった。


法華経の「提婆達多品」の中で、釈尊は正しい悟りを得られてあまねく衆生を救うことができるようになったのは提婆達多のおかげであるといっている。

しかも、提婆達多を「善知識」とよんでいる。

釈尊に迫害を加えた提婆達多の存在によって、釈尊が人間として大きな徳と力をそなえることができたのを感謝しての言葉である

続きは次回…


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