釈尊と十大弟子、その2(目犍連)



2018 1.28

前世の報いを受け入れたマウドガリヤーヤナ(目犍連)


◎ 釈尊の十大弟子........ 釈尊の率いる仏教教団には、聖者の最高の境地である阿羅漢果(あらかんが)の悟りを開いた弟子が500人いた。その弟子を中心に、多くの信者が集まり、仏教教団を構成委していったのである。「十大弟子」 と 呼ばれる人々は、その中核となって教団を支えた弟子たちのことを指す

☆神通第一 マウドガリヤーヤナ、別名を目犍連(もくけんれん)、目連(もくれん)

※前世の業(カルマ)の前に自らの神通力を捨てる

仏教では、最高の悟りを開いた者は、次の6つの超能力を得るとされている。

 一、望む所に行く力(神足通、じんそくつう)
 二、運命を予知する力(天眼通、てんげんつう)
 三、鋭い聴力(天耳通、てんにつう)
 四、人の心を知る力(他心通、たしんつう)
 五、過去世(かこぜ)の姿を知る力(宿命通、しゅくめいつう)
 六、真理を悟る力(漏尽通、ろじんつう)

釈尊も、その多くの弟子たちも、当然この超能力を持っていたという。なかでもマウドガリヤーヤナ(目犍連)は、超能力つまり神通力では誰よりも勝っていたので神通第一といわれていたマウドガリヤーヤナ(目犍連)とシャーリプトラ(舎利弗)の二人は、特に「二大弟子」 ともいわれる。幼いころから仲良しの二人は、弟子となってからも協力して仏教教団を支え、めざましい働きをした。

マウドガリヤーヤナ(目犍連)の説法で仏の教えを信じる者は次々と増えた。当然、一方では、信者を失う教団があった。対立教団のなかにはマウドガリヤーヤナ(目犍連)を激しく憎む者がいた。そして、マウドガリヤーヤナ(目犍連)を亡き者にせんと賊(ぞく)を雇(やと)い、襲わせたのである。だが、最初の襲撃(しゅうげき)も、2度目の攻撃も、超能力によって事前にそれを察知したマウドガリヤーヤナ(目犍連)は、難を回避して無事であった。3度目も事前に襲撃を知ることができた。だが、これほど執拗(しつよう)に襲われるには、なにか深い理由があるに違いないと考え自らの前世を超能力で振り返ってみたのである

すると、驚いたことに、自分は前世において目の見えない親を殺そうとしていたことがわかったのだった。馬車で両親を郊外に連れ出すと、どうせ目が見えないのだからと、盗賊を装(よそお)って、襲いかかったのである。目が見えないながらも、盗賊の襲撃を察知した親は、大声で叫んだ。「息子よ私たちのことはいいからとにかくお前だけでも無事逃げておくれ」 盗賊を装った前世のマウドガリヤーヤナ(目犍連)は、深い後悔の念に苛(さいな)まれ振り上げた剣を下したという。やがて、両親を馬車に乗せると、とぼとぼと街に帰っていった。

はるか遠い前世において、自分は親を殺そうとした人間だった。その報いで、今、外道に命を狙われているのだ。自らの業を知ったマウドガリヤーヤナ(目犍連)は、もはや逃げようとはしなかった。その後、マウドガリヤーヤナ(目犍連)は盗賊に襲われた。骨は折れ、肉が裂け、夥(おびただ)しい血が飛び散った。殺したと思った盗賊は、風にようにその場を立ち去った。

普通の人間であれば、とても助かるまい。だが、そんな傷を負っても、マウドガリヤーヤナ(目犍連)は、まだ生きていた。そして、神通力を使って傷ついた体で釈尊のもとに飛んで帰ったのである。「どうか涅槃(ねはん)に入ることをお許しください」 釈尊の許しを得ると、マウドガリヤーヤナ(目犍連)は人々に別れを言って入滅した。

4度目の襲撃も超能力を使って事前に察知すれば、逃げることができたはずである。だが、マウドガリヤーヤナ(目犍連)は、あえてそれをしなかった。超能力でその場をしのぐことができても、前世の業はどのようにも解決できないのである。彼は、一切の超能力を使うことなく、前世の報いを受け入れたのであった。

シャーリプトラ(舎利弗)に続いてマウドガリヤーヤナ(目犍連)を失った釈尊の悲しみはいかばかりであったろう。絶大な信頼を寄せていた弟子2人を、相次いで失ったのである。それからほどなくして、釈尊も入滅したのであった。 (釈迦の本(学研)、その他参照)


追記、法華経を受持読誦することにより、6神通力が身についてきます! それと、法華経の中に業(カルマ)を軽減する実践方法が説かれていますよ。 (西洲)


次回につづく。


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日蓮聖人の教え その11



2018 1 21

六道輪廻(ろくどうりんね)、今のあなたの心は、どの世界に。



※法華経の第一人者は、何といっても日蓮聖人です。法華経に生きた日蓮聖人の教えを紹介します。


瞋(いか)るは地獄、貪(むさ)ぼるは餓鬼(がき)、
癡(おろ)かは畜生(ちくしょう)、諂曲(てんごく)は修羅(しゅら)、
喜(よろこ)ぶは天、平(たい)らかなるは人也(なり)。
他面の色法(しきほう)に於(おい)ては六道共に此(こ)れ有り。
四聖(ししょう)は冥伏(みょうぶく)して現れずとも、
委細(いさい)にこれを尋ねばこれ有るべし。

(観心本尊抄、かんじんほんぞんしょう)


訳、怒りは地獄界、貪欲は餓鬼界、道理を失うのは畜生界、へつらいは修羅界、喜ぶのは天国、平常なのは人界です。このように他人の表情から六道の世界があることが読みとれるのです。声聞(しょうもん).縁覚(えんがく).菩薩(ぼさつ).仏の四つの尊い法界はそう簡単には現れません。しかし、存在することは推察できます。


◎十界の存在は人の表情から推察できる。

六道輪廻(ろくどうりんね)という言葉を聞いたことがあると思います。地獄界餓鬼界畜生界修羅界人間界天界六道。その迷いの世界の生死をくり返しているのです。地獄とは生命を殺す世界。餓鬼とは飢えの世界。畜生とは、倫理のない世界。修羅とは闘争から抜け出せない世界。人間とはいろいろな苦悩のある人間の世界。天界とは神々の世界です。

それぞれの世界にある者が苦しみ悩みから脱却することを願い、修行を望みます。さまざまな修行のうえに、さらに仏陀の教えを聴聞して悟りを求めるのが声聞。自身でその境地を体得したのが縁覚。仏陀の境地を目指して菩薩道を修行するのが菩薩。そいして、ついに最上界の仏界。この十界を十法界といい、私たち自身の中にこの十法界が内蔵されていることが明らかにされて、生きることに伴う迷いの世界が示される反面、仏陀の悟りに通じる道が説かれるのです。

天台大師(てんだいだいし)は「摩訶止観」(まかしかん) を説き、その行法を綿密に修行しました。ですが、末法(まっぽう)においてはそうした修行は不要で、南無妙法蓮華経題目を受持(じゅじ)堅持することが重要だと日蓮聖人は説きます。

しかし、私たちに十法界の認識は許されるのだろうかと悩みます。その問いに対して、六道は私たちの日常生活にあり、確かに四聖界(声聞.縁覚.菩薩.仏)は凡人には見えないけれど、それらの法界に通じる可能性を推量することが可能であることが示されるのです。 (知識ゼロからの日蓮入門 渡辺宝陽著、参照)


追記、感謝のこころは、する方もされる方も、一番尊いこころの持ち方ですね。(西洲)


次回につづく。


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釈尊の言葉 その8



2018 1 14

心はころころと、絶えず変化します。 だから、こころなのです。



◎あなたは、これまであなたの心が思ったことの集大成


あなたという存在は、過去に「何を考えたか」 によって、その考えたり感じたりした内容が、
ひとつひとつ心に蓄積されミックスされた結果のつぎはぎとして、今、ここに立っている。
すなわち自分とは、ここまで自分の心が思ったことの集大成

あなたがイヤなことを思うなら、少しだけイヤな業(カルマ)のエネルギーが心に刻まれ、
そのぶんイヤなあなたに変化する。あなたが優しいことを思うなら、
少しだけポジティブな業(カルマ)のエネルギーが心に刻まれ、そのぶん温かいあなたに変化する。

こうして人間は、心で思ったとおりのものへ少しづつ変化してゆく。
すべては心が思うことから生まれ、すべては心が思うことによって創られる

ゆえにネガティブな心によってイヤな話をしたり、ネガティブな心によってイヤな行動をしたり
するならば、必ず苦しみ(ストレス)が自分についてくるだろう。

優しくポジティブな心で話したり行動するなら、必ず安らぎが自分についてくる。 
そう、影が君の歩く後ろから必ずついてくるかのごとく


(法句経1,2)
(超訳ブッダの言葉、ディスカヴァー参照)



追記、すべては、今の自分のこころです。 明るく前向きに笑いながらね! (西洲)



次回につづく。


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釈尊と十大弟子、その1(舎利弗)



2018 1 7

智慧第一といわれたシャーリプトラ、別名を舎利弗または舎利子


◎ 釈尊の十大弟子........ 釈尊の率いる仏教教団には、聖者の最高の境地である阿羅漢果(あらかんが)の悟りを開いた弟子が500人いた。その弟子を中心に、多くの信者が集まり、仏教教団を構成委していったのである。「十大弟子」 と 呼ばれる人々は、その中核となって教団を支えた弟子たちのことを指す

☆智慧第一 シャーリプトラ、別名を舎利弗(しゃりほつ)、舎利子(しゃりし)

※真理を求める求道者がついに出会った釈尊の教え

十大弟子のなかでも、特に釈尊の信頼の高かったのが、智慧第一といわれたこのシャリープトラである。彼は、釈尊に代わって教えを説くほどであった。仏教経典にも、そんな場面が描かれている。身近なところでは、「般若心経」 に出てくる「舎利子」(しゃりし)が、このシャリープトラである。彼が、釈尊の弟子となったのには、次のような経緯があった。

真理を求めて、さまざまな師を訪ね歩いたシャリープトラは、あるとき立派な僧に出会った。その物腰(ものごし)からして、高邁(こうまい)な悟りを開いた僧であろうと、彼は懇願(こんがん)してその教えを尋(たず)ねた。この僧こそ釈尊が最初に教えを説いた5人の比丘(びく)のひとりアッサジであった。アッサジは、弟子入りしてまだ間もないので........ と断って、次のような偈(げ)詩を唱えて聞かせた。

諸法は因(いん)より生(しょう)如来はその因を説きたまふ諸法の滅(めつ)をも亦(また)。大沙門(だいしゃもん)この如(ごと)く説きたまふ」(律蔵) 「縁起の教え」 を(げ)にしたこの四句を聞いただけで、シャリープトラは、たちまち釈尊の教えを理解し、悟りの最初段階に達することができたという。智慧第一といわれるゆえんである。

真理を知った喜びに感動したシャリープトラは、なによりもまず最初に、親友のマウドガリヤーヤナにそれを知らせようと思った。というのも二人は幼いころからの仲良しで、かつて一緒に出家したからである。二人は、ともに裕福なバラモンの家に生まれ、何不自由ない生活をしていた。少年だった二人は、あるときこんな経験をした。ラージャグリハで毎年行われる山頂祭という祭り見物に行ったときである。店が並び、見世物の小屋が出て、それは賑やかな祭りであった。ところが、聡明な頭脳と感じやすい心を持ったこの少年たちは、楽しいはずの祭りの賑わいに、かえって人生のはかなさ無常を感じてしまったのである。

あと100年もたったらここにいる人々は死んでしまうにちがいないどんなに楽しくても移りゆく時間のなかではすべてが虚(むな)しいばかりではないか虚しさから逃れる永遠の道はないものか............」 祭りの喧騒(けんそう)のなかに、どうしようのない虚しさを感じた少年たちは、虚しさから逃れるために、真理を求めて出家することにした。二人は、当時、懐疑論(かいぎろん)を唱えていたサンジャヤの弟子となって出家したのである。

だが、サンジャヤの教えをたちまち理解した二人は、永遠の真理は別にあるはずだ、と考えるようになった。ならば、一緒にいるよりも別れて、その真理を探しに行こうではないか。もし、どちらかが一方が先に真理を悟ったら、お互いに知らせ合おう。こんな堅い約束を交わして別れ、旅立ったのである。

そしてついに、シャリープトラは、アッサジを通して釈尊と出会う。親友のマウドガリヤーヤナもまた、喜びで輝かんばかりのシャリープトラの顔を見て、すべてを理解した。二人は釈尊の弟子になることにした。

サンジャヤの教団で指導的立場にある二人が、釈尊の弟子になったと知り、信者250人は、全員が釈尊の下(もと)に走った。シャリープトラは、ほどなく最高の悟りを開き、教団の発展に大いに貢献したのであった。だが彼は、先に入滅(にゅうめつ)する許しを得ると、故郷に帰って病気で亡くなったとされる。末期(まつご)の床で、母をはじめ多くの親戚を釈尊に帰依(きえ)させたという。 (釈迦の本(学研)、その他参照)


追記、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。一人でも多くの方が釈尊の真実の教えに出会えることを願う次第です (西洲)


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白蓮堂のブログにご訪問ありがとうございます。“縁起を見るものは法を見る法を見るものは私を見る”(ゴータマ.ブッダ)この世で起こっていることは、全て因果の法則からなのです。あなたの存在、家族の存在、今の苦しみや障害も、前世からの因果の法則です。そのためにも、少しでも多くの人々に真実(宇宙の真理.法則)を知っていただきたく思い仏教の中での最高峰の経典、「法華経」をご紹介させていただきます。私(渡辺西洲)が勧める¨法華経¨と出遭えたなら、あなたに、奇跡が起きます! 一人でも多くの人にご縁がありますように ....... (合掌)

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