諸経の王「法華経」の世界とは その4 (菩薩行道)


永遠の生命を通じて私たちに呼びかけを続けるお釈迦様 ...... 久遠の仏陀釈尊 ...... の声、それが「法華経」 です。現代においてもこの経典の影響の大きさには計り知れないものがあり、そのあまりにも大きな思想とその存在について、その一端をたどってみたいと思います。


2018 5 5

「妙法蓮華経」 の弘通、菩薩行道とは。




◎法華経の三大思想

宇宙の統一的真理 (一乗真実、いちじょうしんじつ)
仏の教えの永久性 (久遠実成、くおんじつじょう)
「妙法蓮華経」 の弘通 (菩薩行道、ぼさつぎょうどう)


〇菩薩行道(ぼさつぎょうどう)

※「法華経」 を弘めるための菩薩

観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩などの「菩薩」 という称号は、われわれにも親しみやすい。修行の結果、悟りに境地に到達し、極楽の仏国土に安住できるのだが、苦しみを迷う衆生のためにあえてこの世に留まって、仏教を弘めようとしている存在とされている。

本来は、釈尊の前世時代の説話の称号だったが、大乗仏教の興隆期に拡大解釈され「法華経」 では、「一切の衆生は菩薩になる可能性を秘めている」 とされた。菩薩は、成仏が確定しているものの、「行」(ぎょう)が必要とされる。一般的な大乗仏教の認識では、布施(分け与える)、持戒(戒律を守る)、忍辱(迫害に耐える)、精進(実践する)、禅定(心を安定させる)、智慧(真理を知る)の六波羅蜜(ろくはらみつ)なのだが、「法華経」 は、ここでも画期的な解釈を見せる。六波羅蜜の行を推奨するものの、遥かに重要なのが、「この経そのものを弘めること」 だというのである。

その目的のために、4人の菩薩が経典に登場する。なかでも第一の指導者的な存在として紹介されるのが上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)。実は、日蓮聖人が最も注目し布教の後ろ盾にしたのが、この上行菩薩なのである。

※上行菩薩の生まれ変わり= 日蓮聖人

日蓮聖人は、上行菩薩に注目して崇拝したばかりでなく「自分は上行菩薩の生まれ変わりである」 と断言した。生涯にわたり全身全霊をもって「法華経」 の流布(るふ)に努めることを決意して公言したのである。「日蓮なくば誰をか法華経の行者として仏語をたすけん」 (開目抄)というような激しい意志をも見せている。当時の仏教界では、忍性(にんしょう)、叡尊(えいそん)という真言律宗(しんごんりっしゅう)の僧が社会事業に力を入れ、「現世の菩薩」 と尊称(そんしょう)されていた。橋を架け、道を造り、病院を設け、下層階級の人々の家屋を建てるといった広範囲の活躍で、恩恵にあずかる人の数は、はかりしれなかったと記されている。

だが、日蓮聖人はそういうボランティア活動に参加することはなかった。ひたすら「法華経」 を弘めるための努力を重ねただけだった。客観的な冷めた目で見れば、どちらが民衆の日々の生活に直接の救いをもたらしたか明らかだろう。もちろん、日蓮聖人もそれは自覚していたはずである。しかしなお「法華経」 の流布のみに力を注ぐ。それが唯一にして無上の菩薩行だと固く信じきっていたからである。

※日蓮の迫害と「法華経」 との合致

「法華経」 には、この経を保つ者には究極の功徳と利益を与えられ最終的な救いがもたらされることが繰り返し述べられている。だが、具体的根拠は「難入難解で仏だけが知る」 と、はねつける。さらに「この経を弘めようとする者は迫害され圧迫されるだろう」 と他に例を見ない深刻な予言が述べられているのだ。

経典を成立させたグループが、反主流であったことが原因らしいが、日蓮聖人は、この予言にも強い関心を示した。他宗派から幾度かの激しい攻撃に遭い、生命も落としかけたのだが、その際にも、「まさしく予言どおりであり、「法華経」 の正当性を示すことにほかならない」 と力説している。

日蓮聖人は、経典に書かれていることを、まさに文字どおり真実だととらえ、「迫害や圧迫」 という釈尊の予言も、実現されてしかるべきだと考えたのである。そして、受難を身をもって体験した自分こそが日本一の法華経の行者であると確信するにいたる。
(日蓮の本、学研、その他参照)


追記、六波羅蜜は自分自身のための修行であり、法華経を弘めることは万民を救うことであるから、そちらの方が大事であるという解釈をします。この世で最上の菩薩行だといえるのですね。また、法難に合うことも「想定内」の出来事で覚悟もあったかと思います。そしてなにより強い心で乗り越えられたことは、日本一の行者であると現代の私たちもそう思います。 (白蓮堂)


次回につづく。


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白蓮堂のブログにご訪問ありがとうございます。“縁起を見るものは法を見る法を見るものは私を見る”(ゴータマ.ブッダ)この世で起こっていることは、全て因果の法則からなのです。あなたの存在、家族の存在、今の苦しみや障害も、前世からの因果の法則です。そのためにも、少しでも多くの人々に真実(宇宙の真理.法則)を知っていただきたく思い仏教の中での最高峰の経典、「法華経」をご紹介させていただきます。私(渡辺西洲)が勧める¨法華経¨と出遭えたなら、あなたに、奇跡が起きます! 一人でも多くの人にご縁がありますように ....... (合掌)

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