第14章 安楽行品 その7



明珠
法華七譬(ほっけしちゆ)の第六番目の譬(たと)えの教えです。


◎髻珠(けいしゅ)の喩え

四つの安楽行を説いた世尊は、次いで「法華七譬(しちゆ)」の第六である「髻珠(けいしゅ)の喩え」によって、「法華経」の教えがもっともすぐれた教えであることを説かれる。その譬えは、大国の王が命令に服従しない小国を滅ぼし、戦功のあった者にほうびを与えるにあたって、もっとも功績のあった者に自らの髻(もとどり)の中に結いつけてあった珠を与えたというのである。

普通の戦功のあった者には、土地とか宝物とか、馬車とか衣服とかを与えたが、これらのものはどこにもあるものである。しかし王の髻の中の珠というのは、世の中にたった一つしかない貴重なものである。特別の場合でなければ決して人にあげるものではない。そこでいろいろな恩賞を他の一切の教えに譬え、髻中(けいちゅう)の珠(たま)を「法華経」の教えに譬えた。土地、宝物、馬車、衣服などを恩賞として受け取った人々も喜んだが、髻中の珠をもらった人の喜びは無上であったにちがいない。それでは、髻中の珠の譬えを述べよう。

非常に強いある国王が、命令に従わない小国を討伐した。その戦いで手柄をたてた人々に、田畑や衣服や装身具や宝石などをほうびとして与えた。ところが王は、自分の髻(もとどり)の中の明珠(めいしゅ)だけは決して誰にも与えなかった。たった一つしかない珠なので、むやみに人にこれを与えれば、王の一族が驚き怪しむからである。仏が「法華経」をめったに説かなかったのも、これと同じなのである

仏とは禅定(ぜんじょう)と智慧(ちえ)の力によって教え、国土に君臨する三界(さんがい)の王である。ところがたくさんの魔王は仏の教えに従わないので、仏に仕える将軍たちが魔王と戦ってこれを征伐した。この手柄に対して、仏は禅定や解脱や無漏(むろ)(煩悩のないこと)や根力(こんりき)(信心の力)などの宝を与え、さらに涅槃(ねはん)(煩悩の火のなくなった状態)の城までも与えたが、それでもなお「法華経」だけは与えようとしなかった。

大王でさえ、非常にりっぱな手柄をたてたものがあれば髻中の珠を与えたように、三界(さんがい)の大王であり、一切の人を教え導く力をもっておられる仏も、仏の教えを聴いて修行し煩悩をなくした賢聖(けんしょう)たちが、悪魔と闘い、煩悩や迷いを打ち破ったとき、今まで説くことがなかったこの「法華経」の教えを初めて説いたのである。末世(まつせ)にあたってこの教えを説くのは、大王が誰にも与えなかった明珠(めいしゅ)を与えたようなものである。

明珠である「法華経」の教えを聴くことができる賢聖(けんしょう)とは、悪魔と闘い、三毒を滅した人々である。悪魔とは経文に、五陰魔(ごおんま)、煩悩魔(ぼんのうま)、死魔(しま)とある。

(1)五陰魔(ごおんま)とは、種々の苦しみを生じさせる肉体と心をいう。人間は肉体がある限り苦しむ。特に病はもっとも大きな苦しみとなる。体が老いたり、弱ったりしてくると、その苦しみは切実となる。老人になって社会からまったく捨てられたとき、精神も孤独の苦しみのなかに投げ込まれる。
(2)煩悩魔(ぼんのうま)とは、心身を悩ましク苦しめる貪(むさぼ)りなどの煩悩のことである。人間は生きている限り煩悩を断ちきることができない。老いてなお衰えることを知らないのは名誉欲であるといわれるではないか。
(3)死魔(しま)とは、死のことである。死が苦しみであることは死後の世界が未知であることと、自分の死んだ後、家族が一体どうして生活してゆくかを心配するからである。

「法華経」の教えが初めて説かれるのは、このような精神的な苦しみを闘いぬいた人であることは重要であろ。肉体の苦痛と、精神の苦しみとの闘いに打ち勝った人、死と直面し、死の苦しみに耐え抜いた人にして初めて「法華経」の教えが髻中(けいちゅう)の明珠(めいしゅ)のような輝きをもつ。

さらに三毒(さんどく)を滅した人が「法華経」の教えが明珠であることを知る。三毒とは貪(むさぼ)り、瞋(いか)り、痴(おろか)さのことである。三毒をなくした人にして初めて「法華経」の教えを聴くに値する。この髻中の明珠の譬えはふたたび偈文(げもん)で説かれる。


続きは次回…

法華経の入手の仕方や方法は

※くわしくは、白蓮堂のホームページをご覧ください(^_^)v
 
↓↓

↓↓

法華経と共に! 白蓮堂 
http://www3.hp-ez.com/hp/magokoro18
 


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

白蓮の香り

Author:白蓮の香り
白蓮堂のブログにご訪問ありがとうございます。神界、霊界、人間界(魂.心.肉体)は綿密に繋がっています。少しでも多くの人々に真実を知っていただきたく思い仏教の中での最高峰の経典、「法華経」をご紹介させていただきます。私(渡辺西洲)が勧める¨本物の法華経¨と出遭えたなら、あなたに、奇跡が起きます! 一人でも多くの人にご縁がありますように ....... (合掌)

カテゴリ
最新記事
訪問者
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
ランキング
ことわざ
Powered by www.seiku.net
白蓮堂からのことば!
仏像
今日の時事英語
トライしてみて!
誕生日占い
相性占い!
QRコード
QR