第20章「常不軽菩薩品」その5



シャカ2
釈尊はなぜ、速やかに悟りを開けたのか...........その種あかしとは。


◎順縁(じゅんえん)と逆縁(ぎゃくえん) 

仏は得大勢菩薩(とくだいせいぼさつ)に対して常不軽菩薩の因縁をずっとお話ししてきたのであったが、いよいよ仏はここで種あかしをする。そのときの常不軽菩薩はとは、実は他人ではなく、今の自分がすなわち昔の常不軽菩薩にほかならないという。

もし釈尊が前からずっとこの仏の貴い教えをよく身につけ、他人のためにそれを説いて人を感化することができなかったならば、今、現世で6年ばかり難行苦行したからといって簡単に仏の智慧を完成することができるはずがないのである。「自分は前世からいろいろな仏から教えを受けて、それを守り、読誦し、教えを人々のために説いてきたから、このように速やかに悟りを開くことができたのである」と言われたのであった。さらに釈尊は得大勢菩薩に種あかしをする。

昔、常不軽菩薩はを軽んじ迫害を加えた人とは一体誰であろうか。それは現に今ここにいる大ぜいの菩薩や比丘の信者たちである。この人々は昔は常不軽菩薩の言うことなどまったく聴かず、常不軽菩薩に迫害を加えていた人たちであったが、今は仏の教えをしっかりと修行して、心が退転することがないようにりっぱな人になっていることを明らかにした。

これを逆縁ということである。仏法に逆らって迫害を加えてことが、かえって深い縁となって仏の教えを学ぶようになったことを示している。縁には順縁と逆縁とがある。順縁というのは仏の教えが説かれたとき、素直に喜んで仏の教えを聴きしだいに仏の教えを実行するようになることである

むかし、高守節(こうしゅせつ)という在家の信者が中国の五台山で修行し「法華経」を読誦するにいたった物語がある。そのとき高守節が五台山の麗で最初に出会った沙門(しゃもん)は海雲比丘(かいうんびく)であり、次に出会ったインド僧や白馬の美女は文殊菩薩の化身であった。高守節の前に初めから偉大な海雲比丘や文殊菩薩が、そのままそれとわかるような姿をして現れたならば、高守節はただその前で恐れおののきひれ伏すだけで、その弟子となり、「法華経」を読誦する因果は結ばれなかった。初めて会った比丘や白馬の美女を、ただの僧、ただの美女と思ったからこそ、高守節は近づくことができたのである。ただの普通の沙門や白馬の美女は、高守節を「法華経」と結ばせる順縁をつくってくれたのであった。

逆縁というのは、常不軽菩薩を馬鹿にして迫害を加えようとした人々のように仏の教えが説かれると、それを非難し、迫害を加えるために集まってくる人々のことである。この人たちは初めは迫害したのであるが、後にはりっぱに仏の教えを実行するようになったのであるから、この人々を逆縁というのである。

それは若いとき徹底した唯物史観や唯物論に立っていた人々のなかに、その晩年には「般若心経」にひかれたり、親鸞の宗教に自分の実在をかけた人が多くいることからも明らかである。順縁でもいい、逆縁でもいい、とにかく仏の教え近づき仏の教えを実行してくれたならば、それでよいことであるが、大部分の人は順縁でも逆縁でもない

相手に順縁でも逆縁も与えないということは、教えを説く人のほうに真実と誠意がないからである。常不軽菩薩がどんな人に対しても礼拝するということを実行したこと、その実行する姿を見た人は何と思ったか。初めは馬鹿にしていても、その姿を見ていた人々の心に何か深い反省を迫ったのではなかろうか。常不軽菩薩の実行を見た人はしだいに深く感動していったのではなかったか。特に迫害を加えた人々は後に何を感じたであろうか。

このように順縁にしろ逆縁にしろ、人々に仏法と縁をもたせるためには、一に教えを説く人の至誠と真実による。その姿の前には順縁も逆縁もない。ただ真実の教えと至誠をもってその教えを実行する力にある。日蓮聖人の一生は、順縁よりもほとんど逆縁の一生であった。聖人はそれに屈することなく、自らを常不軽菩薩になぞらえて、真実の教えを説いたのであった。その教えを一生懸命に説けば説くほど、不惜身命(ふじしゃくしんみょう)の願いをこめて説けば説くほど、逆縁はさらに強く、相手は反抗し、非難し、迫害を加えてくる。しかしその迫害者も次の世においては、さらに無限の来世においては、仏の教えを聴き、従い、信じてゆく順縁者となるのである。この確信が聖人の布教を支えたのであった。

次回から、第21章 如来神力品です。


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