第21章 「如来人力品」その6



闇
「法華経」の行者は闇をきりひらく光にならなければならない。


◎この所こそ道場なり (その2)

法華経の教えが弘まっているところ、この教えを信じて修行する者がいるところでは、園の中でも、林の中でも、樹の下でも、寺院の僧房の中でも、在家の人の家でも、あるいはりっぱな殿堂であっても、さらには山谷、広野においてでも、塔を建てて、供養しなければならないと説いている。山の中に入って修行するよりは、街頭に立って一切の人々を救うために教えを弘めるのが本当の「法華経」の行者であるといわれるのは、誤りである。たとえ山谷や広野にあってたった一人で修行しても、その修行が自分の解脱だけではなくて、一切衆生を救うという願心があれば、形はたった一人の修行であっても心は菩薩の心なのである。

「法華経」の教えが信ぜられ、説かれているところを、経文では「是(こ)の処(ところ)は即(すなわち)是(こ)れ道場なり」と言っている。仏が悟りを開いたのは菩提樹の下であり、そこが道場であるが、われわれもまた仏と同じ心をもって修行すればわれわれの家も学校も職場もまたそのまま道場となる。「是の処は即道場なり」と言いきるためには、命がけの修行が必要である。「如来神力品」は以上のところで散文は終わるが、ふたたび偈文(げもん)によって繰り返して教えを説いていく。偈文はほとんど前の散文と同じ内容を説くものであるが、時にその表現ですばらしいものに出会うこともあり、ちがった意味を述べているところもある。繰り返しだからといって、いい加減に読んではならない。たとえば

能(よ)く是(こ)の経を持(たも)たん者は、即(すなわち)ち為(こ)れ己(すで)に我を見、亦(ま)た多宝仏(たほうぶつ)、及び諸(もろもろ)の分身者(ふんじんしゃ)を見、又、我が今日教化(きょうけ)せる諸(もろもろ)の菩薩を見るなり。

と述べているところがある。この「法華経」の教えを自らの心としている者は、仏を見ることができる。仏と心が通いあうことができる。仏のみでなく、多宝仏や仏の分身や菩薩を見ることもできるのである。さらにまた、

能(よ)く是(こ)の経を持(たも)たん者は、諸法(しょほう)の義(ぎ)、名字(みょうじ)及び言辞(ごんじ)に於(お)いて、楽説窮尽(ぎょうせつぐうじん)なきこと、風の空中に於(お)いて一切障礙(いっさいしょうげ)なきが如(ごと)くならん。

とある。「法華経」の教えを信じ修行する者は、いろいろな言葉や文字を自由自在にあやつっても障害がないようになる。しかし、ただ弁舌(べんぜつ)がさわやかになるというのではない。自由自在とは精神の問題なのである。どんな所でもどんな人の前でも、本当に信じていることならば自由自在に説けるはずである。説けないのは、その人自身がよくわかっていないからである。ここに説かれる喩(たと)えがよい。風は空中で動いているが少しも障(さまた)げられることはない。風と空気は同じものだからである。空気の抵抗と風がまったくちがうものであれば、風は自由に動くことができない。「法華経」の教え、すなわち仏の心とそれを説く人の心が一体となっているとき自由自在に語れるのである。ついで次のように説く。

如来の滅後(めつご)に於(お)いて、仏の所説(しょせつ)の経の、因縁(いんねん)及(およ)び次第(しだい)を知って、義(ぎ)に随(したが)って実(じつ)の如く説かん。日月(にちがつ)の光明(こうみよう)の、能(よ)く諸(もろもろ)の幽冥(ゆうみょう)を除(のぞ)くが如く、斯(こ)の人(ひと)世間(せけん)に行(ぎょう)じて、能(よ)く衆生の闇を滅し、無量の菩薩をして、畢竟(ひつきょう)して一乗(いちじょう)に住(じゅう)せしめん。

この経文は日蓮聖人がたいへん重視したところで、聖人はこの経文から「五綱」(ごこう)ということを説いたといわれる。ここでは省略するが、「五綱」とは経(きょう)、機(き)、時(じ)、国(こく)、序(じょ)、(経法流布前後)の五つをいう。如来の滅後にこの教えを説けば、日月(にちがつ)の光明が闇を除くように、衆生の闇を滅し、すべての人々に一乗の教えを弘めることができるというのが、この経文の意味である。われわれの闇の世界を光明が照らす。真実の教えを説くとき、口から光が発するのではなくてはほんものではない。「法華経」の行者は闇をきりひらく光にならなければならない


次回から第22章 嘱累品(ぞくるいほん)に入ります。


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