法華経に関わる、こぼれ話 その1

◎法華経霊力の秘密 ........... 法華経にはなぜ、あれほどの霊力が込められているのか。
法華経の第一人者と言えば、日蓮聖人です。日蓮聖人にまつわるお話はいろいろありますが、霊力ということに関しましては、真言律宗のお坊さんと霊力比べをした話が有名です。
「日蓮、お前は大層な通力の持ち主だそうだが、わしと通力の競争をしよう」 「よし、受けて立とう」 通力に関しては当代随一といわれる真言行者がおりまして、日蓮聖人に対決を申し込んだわけです。
「ウワーッ!」 と叫ぶと同時に、巨大な岩石を空間にブワーッと上げたのです。バカでかい岩がふわふわと空間に浮かんでいる。これを普通の人が見たら、「ウワーッ、凄い念力だ」 と腰を抜かしてしまうでしょう。
ところが日蓮聖人、「ほー、ふぅーん」 と言うだけで、驚く素振りなどまったくありません。そして、泰然自若(たいぜんじじゃく)としたまま、「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」 と唱えますと、その岩がピタッと空間に止まった。
「今度はあなたの番だ。あの岩を地面に下してごらんなさい」 と日蓮聖人がその真言律宗の行者にいいました。「何をバカなことを。そんなのはいとも簡単なことじゃ」
真言律宗の行者、自信満々に呪文を唱え始めた。ところが、岩は空間にピタッと止まったままで微動だにせずしません。「うーむ、それならば、ガーッ、ガーッ!」 と、脂汗をダラダラ出しながら、あらゆる呪文を唱えたものの、やはり効き目がありません。何度やっても、浮かんだままです。
考えてみたら、空間に浮かんでいる岩石を地面に下すより、浮かんだままの状態を保つほうがずっと大変です。それでもその真言律宗のお坊さんはまるで歯が立たなかったわけです。「恐れ入りました。私の負けです」
「うん、それならばよろしい」 と言って日蓮聖人がもう一度、「南無妙法蓮華経」 と唱えたところ、岩がスーッと落ちてきた、と。こういう話が日蓮聖人の伝記の中に残っております。 (法華経霊力で開運する。たちばな出版参照)
追記、生涯、様々な法難を受けた日蓮聖人です。法華経の中に絶対性を確信していたからこそ、法華経に守護され、奇跡を発揮されたのです。 今もなお、霊界から強い波動で、法華経の行者をしっかり守護されていますよ。(西洲)
次回につづく。
法華経の入手の仕方や方法は
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