釈尊と十大弟子、その11 羅睺羅(らごら)



2018 4 8

釈尊の一人息子ラーフラ(羅睺羅)は...。


◎ 釈尊の十大弟子........ 釈尊の率いる仏教教団には、聖者の最高の境地である阿羅漢果(あらかんが)の悟りを開いた弟子が500人いた。その弟子を中心に、多くの信者が集まり、仏教教団を構成委していったのである。「十大弟子」 と 呼ばれる人々は、その中核となって教団を支えた弟子たちのことを指す

☆密行(みつぎょう)第一、 ラーフラ、別名を羅睺羅(らごら)

※父、釈迦の定めた規則を守って便所で寝る

ラーフラ(羅睺羅)は、釈迦の一人息子である。かねてから城を出て出家の旅に出ようと決めていたゴータマ(釈迦)のもとに、妻のヤショダラー(耶輸陀羅妃)が子どもを産んだという知らせが届いた。ゴータマ(釈迦)は、思わず、「ラーフラ」と呟(つぶや)いたという。ラーフラには「障碍、しょうげ」 という意味がある。これから出家しようという身に、愛する子どもは、修行の妨げになるという意味で呟(つぶや)いたのであろう。使いの者から、ゴータマ(釈迦)が「ラーフラ」 と呟いたという報告を受けた父のシュッドーダナ王は、孫をラーフラ(羅睺羅)と名づけた。   

ゴータマ(釈迦)は、ラーフラ(羅睺羅)の誕生から7日後、家族を捨て、真理を求める旅に出たのであった。29歳のときである。それから6年後、悟りを開いて仏陀となり、教えを説く旅をつづけながら、故郷のカピラヴァストゥに帰った。久しぶりに帰った釈迦の一行を、シュッドーダナ王はじめカピラヴァストゥの人々は、それは手厚く迎えたのであった。

ヤショダラーは、ラーフラ(羅睺羅)に言った。「ラーフラ(羅睺羅)よ、ご覧 あの方がお前のお父さまだ。さあ、会いに行って本来親からもらうべき財産をもらっておいで」 母に言われた通り釈迦に会うと、ラーフラ(羅睺羅)は、財産をいただきたいと言った。財産といっても、出家した釈迦には、与えるような物などなにもあるはずがない。ただ、真の教えを除いては。そう考えた釈迦は、シャーリプトラ(舎利弗)に命じてラーフラ(羅睺羅)の出家の儀式を行わせた。ラーフラ(羅睺羅)の突然の出家を知ったシュッドーダナ王と母のヤショダラー(耶輸陀羅妃)は、驚き、嘆き、悲しんだという。

以後、シャーリプトラ(舎利弗)とマウドガリヤーヤナ(目連)が、直接ラーフラ(羅睺羅)のも指導にあたった。ラーフラ(羅睺羅)が、まだ戒(かい)を受けていない見習い僧だったとき、こんなことがあった。仏教教団では、夜の説法が終わると、年長の修行僧はそれぞれの部屋に戻って眠り、若い比丘(びく)たちは、在家の信者たちと一緒に一つ部屋で寝ていた。ところが、夜になると、部屋は信者の寝言やいびきで騒々しい限りであった。ある比丘が、これを釈迦に訴えた。すると釈迦は、戒を受けた者と一般信者は、それぞれ別の所で寝るようにと言い渡した。

さて翌晩である。これまでラーフラ(羅睺羅)の寝る場所は、若い比丘がいろいろと世話をやいてくれていたので確保されていた。ところが、今晩からは、釈迦の決めた規則通りにしなければならない。世話をやいていた比丘は、まだ授戒していないラーフラ(羅睺羅)と一緒に眠ることができないので、ラーフラ(羅睺羅)のことは放っておいた。まだ勝手を知らないラーフラ(羅睺羅)は、どこで寝たらよいのかわからない。迷惑をかけてはいけないので、比丘たちに聞くこともなかった。結局、誰にも迷惑をかけず、規則を守ることのできる便所で眠ることをしたのであった。翌朝、便所にいるラーフラ(羅睺羅)を見つけた釈迦は、その顚末(てんまつ)を聞き出した。

...... 比丘たちは、新たな決まりができるとそれを守ることに夢中になって、わが息子ラーフラ(羅睺羅)でさえ、見捨てて面倒をみなかった。これがもし、他の見習い僧であったらどうであろう ...... 。

釈迦はこれから入ってくるであろう見習い僧のために、先に決めた規則を次のように変えることにした。「今晩、戒を受けていない者でも、勝手のわかるまでの1~2日の間は、比丘の部屋に泊まって良いことにする。だが、比丘は、そういう見習い僧を、3日までには自分で部屋を見つけられる程度に面倒をみ、指導するように」

こうして、新しい規則ができたのであった。後に規則を守ったラーフラ(羅睺羅)の行為は賞賛されて、良く規律を守る者として密行第一といわれるようになった。 (釈迦の本(学研)、その他参照)


追記、決まりを守ることと面倒を見ること、その判断をどうやってやっていくかということだと思います。今の時代とは違って、お釈迦さまの指示がないと、勝手に行動できなかったということなのでしょうね。 お釈迦さまの子でも同じ様に厳しく修行が行われたのだと思います。

さあ~これで全十大弟子をご紹介させていただきました。 法華経の中にいっぱい名前が出て来ますが、一人一人の個性や活躍さが理解されて読むこれからの法華経は、また違う法華経に変わるはずです。 合掌 (白蓮堂)

次回につづく。


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