第7章 化城喩品 精進を持続させる喩え その8



十二因縁2

この世での生のあり方、とても大事です。


◎十二因縁

十二因縁には、理論的な解釈と人間の存在についての時間的な解釈がある。
ここでは、時間的な関係から説明します。

1) 無明 (無知)とは、生まれる以前の煩悩、迷いであり、闇から闇へとうごめく暗い衝動である。
2)  (潜在的形成力)とは、過去背においてなした善悪ので行為である。
3) 識 (心作用)行を縁(条件)としてすなわち、母胎に意識が宿ることになる。
4) 名色 (精神と肉体)とは母の胎内に宿った意識が、体を形作ることである。
5) 六入 (6つの感覚器官)眼、耳、鼻、舌、身、意が完備したところである。
6)  (心が対象と接触)母胎を出てから2・3歳ごろまで。接触することによって外界の状態を知ることができるが、苦楽をはっきり自覚しない時代。
7)  (感受作用)さらに成長し、4・5歳から14・15歳ぐらいになり、食欲をはじめとしてさまざまな欲望が育つ。
8)  (愛欲・妄執)性欲が強大となり、異性を愛する欲望が起こる。
9) 取 (執着)25歳くらいから50歳くらいまでの壮年の時代は、むさぼりの欲望が強くあらゆる面で活動的であるが、執着が激しいために危険な年代でもある。
10)  (生存)生まれてから今日までの自分の積んだ業によって、本来の果を作り出す状態であり、50歳を過ぎると、ある程度人生がはっきり見えてくるものである。
11)  (生まれていること生きること)現世の業の結果として未来に生まれることをいう。
12) 老死 ついには老衰して死滅するに至ることをいう。

人間の一生は、この現世のみで消滅するものではない

過去の業を背負いながらこの世に生を受けさらにこの世の生のあり方によって、来世の果報も決定してゆくと考えることは、この現世の自分の生存を無限の時間のなかで考えることになる。

続きは次回…


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